第2回大人と子供が共に学ぶ勉強会を開催しました

 ヤングライオンズでは3月24日(日)に「大人と子供が共に学ぶ勉強会(大人向け)」を開催しました。この取り組みは昨年から実施しており、昨年は飯田先生による勉強会を開催。2回目となる今回は、桐蔭横浜大学大学院スポーツ科学研究科教授の渋倉 崇行先生(しぶくら たかゆき)をお招きし開催しました。

 指導者向けの内容となっておりますが、家庭での教育のも活かせる内容となっているため、お父さん、お母さん方にもお声がけし指導者4名、保護者13名の合計17名が参加しました。

  1. 指導者及び保護者が勉強会を通じて、「子供たちへの指導や教育」の引き出しを増やし、より良い指導や自立した一人の人間として、力強く生きていくための育成に繋げていく。
  2. スポーツハラスメント(スポハラ)やヤジの無いクリーンな野球を目指すべくマナーアップと、そのものが起こらないために、子供、保護者及び指導者が理解を深め、ヤングライオンズの全ての活動おいて、これまで以上に安心・安全な環境を実現していく。
  3. ヤングライオンズが時代の変化に目を向けた取り組み行い、チームそのものの社会的価値を高め地域社会から必要とされるチームを目指す。

  • 一般社団法人スポーツフォーキッズジャパン 代表
  • 桐蔭横浜大学大学院スポーツ科学研究科教授・ 博士(心理学)
  • 日本スポーツ会コーチデベロッパー
  • 日本スポーツ少年団指導育成部会部会員
  • 全日本軟式野球連盟指導部会外部委員

  • 青少年スポーツの「意義」とコーチの「役割」とは?
  • 選手の主体性を支えるアスリートセンタードコーチングとは?
  • 「人からやらされている」と「自分でやっている」とのちがいとは?
  • 選手の「やる気」を高める3つのコーチングを理解する!
  • コーチングスキルをいかにして高めるか!

 今回の勉強会については今後にとっても非常に価値の高いものと思います。グランドで野球を教えることと、心を落ち着かせ頭に汗をかきスポーツをやる意義やコーチングの基本を学ぶこととのバランスが必要であり、さらには、地域社会にも視野を向けることで社会の変化をキャッチし、それがチームの変化に変わっていきます。

 今回の勉強会を通じて学んだスキルは、ヤングライオンズの子供たち又はこれから野球をやりたいと考えている子供たちへの指導や育成に向けて大きな引き出しに変化させる必要があります。基本がなければ応用もなく、スキルがなければ感情や感覚での指導や教育になります。グランドや家庭では思うようにいかないことが常にありますが、プレーヤーズセンタード(子供たちを中心した育成)を基本に、子供たちのために試行錯誤を繰り返し、継続的に又は段階的に取り組んでいく必要があります。

 ヤングライオンズではこのような取り組みを今後も続けていき、ヤングライオンズに関わる子供たち、お父さん、お母さん、指導者のほか、これから野球をやりたいと考えている子供たちのためにも安心・安全で充実した環境をつくり、ヤングライオンズの社会的価値を高め、「入部して下さい」から「ヤングライオンズで野球がやりたい」、そんなチームを目指して参ります。また、今回の取組みを機にヤングライオンズでは「NOスポハラ」を推進する取り組みを継続して行います。

 ※日本スポーツ協会及び全日本軟式野球連盟はスポハラ防止や軟式野球界のヤジの根絶に向けた啓発に取り組んでいます。

 日本スポーツ協会HP
 https://www.japan-sports.or.jp/spohara/
 全日本軟式野球連盟HP
 https://jsbb.or.jp/news/date/2023/2854.html

 後日開催する子供向けの勉強会については、「ヤジのないクリーンな野球」と「スポーツマンシップ」をテーマに開催します。


 「ヤジ」については、以前からみれば少なくなってきていると感じていますが、少年野球に限らず2022年の天皇賜杯大会等において、聞き苦しいヤジが散見されたことが問題となり、全日本軟式野球連盟(JSBB)においても、一般から子どもまでヤジの無いクリーンな軟式野球界を目指すべく、「尊重・勇気・覚悟」を持って、軟式野球界に起こっている諸課題解決と軟式野球界の発展に向けて取組むとのメッセージを発信しております。

 ヤングライオンズでは、対戦相手チームを含む子供たちが大人になっても気持ちよく野球ができるよう、人としての成長に重きをおいた勉強会とします。

 
 私が大切にしている言葉に「熱い心と冷たい頭脳」というものがあります。研修会などで顔を合わせる全てのコーチの皆さんがスポーツや子供に対する「熱い心」を持っていることがよくわかります。これからはその「熱い心」に加えて「冷たい頭脳」も併せ持ちたいと思います。今、社会はスポーツにどのようなことを期待しているのか、私たちのコーチングは時代の価値観に適合しているのか、方法は適切か、そのようなことを冷静に考え、判断し、そして自分の良心に従って勇気を持って実践する、このようなコーチングを行いたいと思っています。一緒に頑張りましょう!

 渋倉先生が代表を務める一般社団法人スポーツフォーキッズジャパンでは、「国内外の青少年スポーツの振興と発展」と「青少年スポーツ指導者の資質向上」を目的に、研修会の企画・運営を行っております。チームや関係者の方で興味のある方は、般社団法人スポーツフォーキッズジャパンのリンクを貼ってありますので、ご覧いただければと思います。

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