ヤングライオンズは、6/29(土)に台湾の少年野球チームであるKBZチームと交流戦を開催しました。この交流戦は、KBZチームから今年3月にFacebookを通じて依頼をいただき実現に至り、ヤングライオンズの活動内容やチームの雰囲気に魅力を感じ、数ある少年野球チームの中からヤングライオズにお声がけいただきました。
この機会を選手一人ひとりの未来に繋がる経験になることと、両チームのお父さん、お母さん方にも楽しんでいただくために、1試合目は両チーム分かれての試合、2試合目は両チームの選手が入り混じる混合チームを編成し試合を行いました。
両チームの選手やお父さん、お母さん方にはあえて内容を伝えておりませんでしたので、驚きと戸惑いがありましたが、試合前に両チームの選手には、「言葉は通じないけど、ジェスチャーやナイスプレー、グッド」など“言葉の力で心を通じさせ野球を楽しむ”ことを伝えました。
混合チームによる試合のため、チーム名や守備位置、打順なども選手同士でコミュニケーションをとり、決めさせて試合を実施しました。※念のため、通訳者2名にも両チームのベンチに入ってもらいました
選手たちは、時間が経つにつれてグローブでハイタッチする様子や、大きなジェスチャーや言葉の力で想像以上に楽しんでいる様子がとても印象的で、この交流戦では子供たちの無限の力を感じることができました。
試合終了後には、両チームの選手が健闘をたたえ合うアフターマッチファンクション(交流戦の振り返り)を実施しました。コーチが司会を務める以外は、選手たち主体で進めました。
両チームのお父さん、お母さん方には、子供たちが国を超え、言葉の壁がある状況でも、周りとコミュニケーションをとりながら成し遂げていく姿を、是非、見てほしいという思いもあり、選手たちの周りから見守ってもらうことにしました。
発表については、ヤングライオンズの選手が発表したあと、その選手はKBZチームの選手を指名し、指名された選手が発表する方法をとりました。発表の内容としては、両チームの選手全員から相手チームの良かったところや、その他、感じたことを自由に発表してもらいましたが、選手たちのコメントでは、「全力でバットを振っていたところが良かった」、「応援する声が大きくて良かった」、「最後まで諦めずに頑張っていた」、「お父さん、お母さんたちの応援も元気がった」など、お互いを褒め合い、発表のたびにお父さん、お母さん方からもたくさんの拍手もあり、思いやりと笑顔がたくさん詰め込まれた有意義な時間になりました。
スポーツである以上、勝ち負けも大切ですが、選手たちに野球を通じてたくさんの経験と相手を思いやることの大切さや、言葉が通じない状況でも自ら勇気を出し、周りと協力してコミュニケーションをとることなど、主体性や行動力を身につける経験になり、初めての試みでしたが、この交流戦を開催して良かったと感じました。
交流戦の最後には、両チームで記念撮影のほか、それぞれのチームからお土産を渡しました。ヤングライオンズからは、お菓子の詰め合わせとJ級ボールをプレゼントしたほか、選手及び保護者のそれぞれ1名に、ヤングライオンズのベースボールTシャツをプレゼントしました。また、KBZチームからは、余るほどの量の台湾のお菓子をいただきました。
その後、両チームの選手たちがグランド整備を一緒に行いましたが、台湾はグランド整備する文化がなく初めて使う道具や、やり方に戸惑っている様子でしたが、普段から慣れているヤングライオンズの選手たちが丁寧に教えており、お互いに良い経験になったと思うと共に、文化を押し付けるのではなく、異国の文化を尊重し経験を通じて何かを感じてもらうことも大切であると感じました。
今回の交流戦を通じて、それぞれ異なる国の選手たちが、文化や言葉の壁がある環境でも、選手同士が思いやり、コミュニケーションをしっかりとれることを確信し、そこには大人の力は必要なく、大人は“きっかけを作ってあげる”だけで十分に選手たちの育成に繋がることを感じました。また、あらためて、経験から学び得るものがたくさんあることを実感し、大人も子供もまずは実行してみることの重要性を感じた交流戦でもありました。
ヤングライオンズは、野球を通じて選手も大人も一緒になって楽しむことや、選手一人ひとりの未来に繋げるため、勝利と共に育成を主体にこれからも取り組んで参ります。KBZチームのみなさん、貴重な経験と学びを得る機会をいただき感謝しております。
ありがとうございました。またお会いしましょう!!